ワールドトリガーの魅力

ワールドトリガーが好きなところは、技術の鍛錬と継承を描いている点』

 

私が、少年漫画のなかで好きなのはワールドトリガーである。

 

ワールドトリガーの好きな点は、武器が汎用化されていて、
キャラの戦闘での役割も区分訳されているところ。

 

なぜなら、よくある少年漫画のバトルでは、
1キャラごとに1能力持っていたりして(ジョジョやワンピースやハンターハンター)
それでキャラの個性を打ち出すものが多い。

 

一方で、ワールドトリガーでは、汎用化された武器でその性能はほとんど差がない。

 

しかし、だからこそ、キャラがどうしてこの武器を選ぶのか?という背景の思考や経験とか武器の使い方により個性を出して、他の人と差をつけようとする、そういうやり取りのエピソードが面白い。

 

なぜなら、現実の人間もある日突然オンリーワンの能力に目覚めるのではなく、どちらかと言えば、今あるモデルケースの中から自分に合ったものを選んで、学んで、その中で工夫して、ほかの人と差異を作り出していくから。
そういう意味で、ワールドトリガーで描かれるキャラクター描写はより実際の人の選択と研鑽の過程に沿っていると言える。

 

なぜそんなところに惹かれるかというと、そのような、実際の世界の人々の工夫に沿った描写というのは、人々の歴史のなかで紡いできた技術を鍛錬し継承することの描写そのものであると言えるからである。

 

ランク戦においても、キャラクターがその状況での判断の理由を解説し、どのような工夫をすることで相手に勝とうとしているか、そのやり取りを丁寧に描くことが、この作品の魅力であると言える。