「好きなもの」を認識することについて

 

 

「作曲少女」という小説を読んだ。

 

その話の最初に出てくるのが「作曲するための作業環境を好きなもので埋め尽くす」という話。

 

なんでも『自分が何に感動してきて、これから何を作るのか』これを意識することが大切であるということ。

 

これはとても腑に落ちる話で、とくに自分が感動した物事というのは、本当に創作の原動力となる。

思うに、創作を車を使った旅だと考えるならば、創作のためのスキルというものは、車のスペックである。一方で、感動した物事というのは、いわばガソリンである。

当然車のスペックは良いほうが、速く正確に行きたい場所に行けるかもしれないが、ガソリンが無ければそもそも車を動かすことはできないのである。

 

だから、「自分が何に感動したか?何が好きか?」について考えることが大切なのだろう。

 

また、創作の題材を自分が興味のある物事にすることも、とても大切であると考えられる。なぜなら、興味があって知っていることの方が、調べるのも自然に行えるし、深いところまで調査するのも苦にならないからである。

そして、深く知っていることを創作に反映することで、見る人の側もその深い内容を感じ取ってくれる可能性が高まるのではないかと考えられる。

 

 

 

それじゃあ、どうやって好きなものを認識すればいいのか?

まず、考えられる方法として、普段から自分が「好きだ」、「感動した」と思ったことをメモしておくのは大切であると考えられる。

 

そして、それを見える形で創作作業環境に置いておく。

好きなイラストレーターさんの画集とか、いつでもパラパラと見返せるようにしておく。ゲームだと難しいかもしれないが、ゲーム機ならば形があるし、なんならスクリーンショットをプリントアウトしておいてもいいかもしれない。プリントアウトを見返せば、好きなゲームのシーンが頭の中に思い起こされるはずである。

雑誌の切り抜きも良いかもしれない。ゲーム雑誌の特集ページを切り抜いておいたり。

そのためにスクラップブックのようなものを用意するのも良いかもしれない。